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加藤淳鍼灸院
鹿児島市東谷山1-36-1 フリーダイヤル:0120-706-219(鹿児島市外からは携帯・PHSでかけることができます。)

当院での鍼灸は“気の調節”です。 全身の気の流れを良くしていくと、気づかなかった 体の変化に気がつきます。

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突発性難聴・老人性難聴

当院の考え

突発性難聴とは、生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、ある日突然に耳(通常は左右どちらか片方)が聞こえなくなる疾患で、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。日本では年間約3万5千人が罹り、そのうちおよそ1/3は聴力が完全に戻り、1/3は回復するが難聴を残し、1/3は治らずに終わるといわれています。つまり、1/3は改善し2/3は改善しないということになり、6割の方は完全には治らないというのが現状です。

西洋医学的にはステロイド剤投与による薬物治療が第一選択になりますが、突発性難聴は当院の鍼灸治療により、発症からできるだけ早期に治療を開始することで劇的に改善しております。発症から1週間以内に治療を開始される方でしたら、聴力がほぼ元通りに回復し、患者さんやご家族の方に大変喜ばれております。発症から3週間経過してから治療を開始された方でも、耳鳴りは完全に消失し、聴力は全ての音域で20~30dB程度改善しました(低音域:中高度→正常、中音域:重度→中高度、高音域:高度→軽中度まで改善)。

お困りの方は早急にご連絡ください。

難聴の程度の分類

正常 0~25dB 聞こえ方に問題はない
軽度難聴 26~40dB 小声だとやや聞き取りにくい
軽中度難聴 41~55dB 正面からの大声での会話は理解できる
中高度難聴 56~70dB 正面から大声で話してもらっても理解できない場合がある
高度難聴 71~90dB 耳元の大声なら聞こえる
重度難聴 91dB以上 殆ど何も聞こえない

治療

突発性難聴に対する治療は、初期には頭の炎症を抑えることを目的に行い、その後は頭の循環不全の解消を目的に行います。

始原東洋医学による治療では、病態を寒(循環不全)と熱(炎症)の2つに大別して考えます。私がこれまで診てきた突発性難聴の方の病態は、発症の初期には「熱(炎症)」ですが、その後、数日くらいの間に「寒(循環障害)」に変わります。この病態が変化する時期をきちんと見極めて治療することが大変重要になります。治療を行うと、その直後から耳の聞こえが良くなるのを自覚される方が多いです。また、随伴症状の耳鳴りや耳閉感(耳の詰まった感じ)、めまいなども軽減されます。

発症後どれくらい経ってから治療を開始したかによって効果の出かたが異なりますが、発症してから1週間以内に治療を開始すると、約3~4週間で聴力の完全回復が望めます。

治療開始から1~2週間の間はできれば毎日、その後は症状の改善状態によって異なりますが、だいたい2~3日おきに治療を受けていただくことをお勧めします。

突発性難聴とは?

突発性難聴は、文字通り、ある日突然(=「突発性」)聴力が低下(=「難聴」)する原因不明の疾患です。発症の仕方は、難聴になった瞬間を言うことができるほど突発的であるのが特徴です。例えば、「朝、目が覚めたら耳が聞こえにくくなっていた」や、「仕事中に突然聞こえにくくなった」といった場合であり、「いつ頃かはっきりしないが徐々に聞こえにくくなった」といった場合は突発性難聴ではありません。殆どの場合、左右どちらか片方の耳に生じますが、稀に両方の耳に同時に生じることがあります。

難聴の他に随伴症状として、多くの場合、耳鳴り耳閉感を伴います。また、めまい吐き気嘔吐を伴うこともありますが、めまいは繰り返し起こらないのが特徴です。(これがメニエール病(回転性のめまい発作を繰り返す)との鑑別点になります。)

どのような人に起こるのか? 原因は?

発症するのは50~60歳代に多く、男女差はありません。遺伝性もありません。かぜをひいたときや疲労などがきっかけで発症していることが多いようですが、突発性難聴が起こる原因は明らかになっていません。

現在推定されている有力な原因のひとつが、内耳の循環障害です。突発性難聴を発症した患者の中で、高血圧、糖尿病、心疾患の既往のある人の割合が増加していることから、内耳を栄養する毛細血管の血流が障害されて機能不全を引き起こすと考えられています。特に糖尿病は、突発性難聴の危険因子であることが明らかになってきています。また、発症前にかぜのような症状を訴える患者が多いこと、麻疹やおたふくかぜが突発的な高度難聴を引き起こすことから、ウイルス感染も原因のひとつとして考えられています。

病院での治療法

突発性難聴では様々な治療法が検討されているようですが、原因が不明なのでどのような治療法が最も有効であるかは未だ明らかではなく、病院での治療も個別の選択になっているようです。主な治療法には、副腎皮質ステロイド、血管拡張薬、代謝改善薬、ビタミン製剤、高圧酸素療法、星状神経節ブロックなどがありますが、殆どの病院で副腎皮質ステロイドが第一選択になっているようです。

難聴の種類

難聴には、伝音性難聴と感音性難聴があります。伝音性難聴は外耳~中耳(耳の穴の入り口から鼓膜、中耳までの間)の障害によって生じる難聴であり、感音性難聴は内耳(音を感じる部分)およびそれより中枢の聴覚伝導路(内耳から脳内の聴覚野までの間)の障害によって生じる難聴です。突発性難聴の場合は感音性難聴であり、その中でも内耳そのものの障害によって生じるタイプ(内耳性難聴)に分類されます。

伝音性難聴は、音を内耳まで伝える部位の障害なので、音さえ大きければ聞き取りにくいことは殆どありません。しかし、感音性難聴は、音を感じる内耳やそれを脳の聴覚野まで伝える経路の障害なので、音の内容を識別する能力が低下し、特に高音域が聞こえにくくなります。突発性難聴の他、加齢によって生じる老人性難聴も感音性難聴になります。

老人性難聴に対する治療

老人性難聴は、個人差はありますが、年をとることによって誰にでも起こる生理的な変化です。「老人性」という名称ですが、高齢者だけでなく、働き盛りの30~40代から始まることもあります。俗に「耳が遠くなる」といわれる状態で、特に高い音から聞こえにくくなり、徐々に低い音へと広がっていきます。左右両方の耳に同時に起こり、あまり左右差がないのも特徴です。また、音は聞こえるが何を言っているかがわからないという言葉の聞き取り能力の低下もみられます。いわゆる老化現象のひとつなので、予防は難しく、一般には治療の対象にもなりません。

西洋医学的には、難聴が進行したら補聴器をつけるという方法しかありませんが、老人性難聴は当院の鍼灸治療によって大幅に改善します。「テレビの音量が以前は17だったのが13でも聞こえるようになった」、「補聴器の音量が4から2に下がった」、「家族とのコミュニケーションがよくなった」といった症状の改善がみられ、患者さんやご家族の方に大変喜ばれております。個人差はありますが、だいたい週1回のペースで1ヶ月~3ヶ月間治療すると、このような症状の改善がみられます。

老人性難聴はどうすることもできないとあきらめていた方、ご家族の方は、ぜひ当院までご相談ください。

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