耳の閉塞感 17歳女性(1週目)治療1週間後比較データ付
こんにちは!鮫島です。
17歳高校生の女の子です。
2日前から両耳の閉塞感があり、耳鼻科を受診すると、「メニエール病」と診断されました。耳鼻科でバッタリ会った友達のお母さん(当院で耳鳴りの治療をうけ、改善されている方)に紹介され、当院を受診しました。
部活で吹奏楽を演奏していて、音に直接関係する耳に不調が生じたことで、音に対して人一倍繊細で本人はこれから聴こえるようになるのだろうか?閉塞感は治るのか?と不安そうな表情を浮かべていました。
2014.10/18(初診)
「閉塞感と難聴ですね。メニエールと診断されたんですか?じゃあ、めまいあるんですか?」
「ないです。」
「え?ないの?」
「はい。ないです。」
「メニエールと診断されたの?」
「はい。メニエールと難聴と診断されました。」
「そうなんですね。症状と聴力低下から突発性難聴っぽいけど、左右両方聴力が落ちているのは珍しいよね。左右を比べれば、左耳の方が低音域は55デシベル、右耳が40デシベルと左耳の方が悪いけど、左右同じような波形しているよね。普通、突発性難聴は片方が落ちますよね。」
院長が望診をすると、
「身体の反応は“突発性難聴”の初期にみられる頭の熱(炎症)と同じだね。この熱の反応があるときはできるだけ1週間は続けて治療に来てもらったほうが良いですよ。治療来れそうかな?」
「はい。演奏会も終わって、テスト期間中なので行けると思います。」
「そうか。良かった。では先ずは治療していきましょうか。」
頭に灸頭鍼をして治療をしていきました。
「今は頭を冷やす反応が出ていますので、自宅でも保冷剤で頭を冷やすようにして下さいね。また来てください。」
2014.10/20(2診目)
患者「治療後、スッキリしていた。1日良かった。」
2014.10/21(3診目)
この日、鍼灸院は午後休診でしたが、院長が往診から帰ってくる時間に治療の予約をしていました。たまたま女の子が近くの電停から鍼灸院に向かって歩いている姿を見つけた私は急いで鍼灸院のカギを空けにいき、
鮫島「調子はどうですか?」
患者「調子良いです。」ニコッと笑ってすぐに返事が返ってきました。難聴のはずなのに聞き返すこともなく、スムーズに会話ができている印象をうけました。
院長「詰まりはどうですか?」
患者「前より詰まっていないです。耳の聴こえも良いです。」
望診で診ると、「ほとんどわからない感じです。身体にダイオードを貼って検査していくとまだ少し熱が残っているので、ご自宅では引き続きココの場所(頭)を冷やして下さい。」
2014.10/23(4診目)
患者「詰まった感じはない。」
院長「まだもう少しだけ熱が残っていますので、自宅は保冷剤で冷やして下さい。」
2014.10/24(5診目)
耳鼻科での聴力検査のグラフを持ってきてくれました。
院長「左右とも聴力は上がっているね。調子はどう?」
患者「まだ少し詰まった感じがあります。元通りではないです。」
院長が望診をすると、身体の反応は熱(炎症)から寒(循環不全)になっていました。
院長「もう保冷剤で冷やさなくて良いですよ。身体の反応が熱から寒に変わっているので、温める治療をしていきますね。しかし、早いですね。もう熱(炎症)が取れたか。」
治療中、気持ち良さそうに寝ていました。
これまで一週間に5回続けて治療に通いましたが、この日から週末の2日間空けて週明けに来てもらうよう、治療間隔を空けて治療をしていきました。
つづく