カテゴリー: 症例
耳の閉塞感 17歳女性(2週目)治療2週間後比較データ付
「耳の閉塞感 17歳女性(1週目)治療1週間後比較データ付」続き
患者「耳が詰まった感じはない。」
2014.10/30(7診目)
患者「調子が良い。」
耳鼻科でもらった聴力検査のグラフを持ってきて見せてくれました。
院長「お~。良かったです。左右とも聴力上がっていますね。望診すると見た目には異常なしです。身体に付加をかけて望診してもわからないからほとんどこれで良いですが、切診で少しだけひっかかるので治療をしていきます。」
治療後
患者「頭がスッキリした。」
院長「見た目にはほとんど良いけど、頭がスッキリして軽いというのは少しだけどうかあるのでしょうね。10日後位にもう一度身体を診させて下さい。」
「メニエール病」と診断されていて、耳の閉塞感を強く訴えていました。吹奏楽をしていて、人一倍耳に気を使うことが多く、友だちと会話をする時でも不自由を感じていたと思います。はじめは不安そうにしていましたが、治療をすると、耳の詰まった感じが取れたり、スッキリすると言われていました。治療回数を重ねる度に表情が軽くなり、笑顔も増えていくように感じていました。最後まで治ることを諦めずに治療を続けてもらえて本当に良かったです。
耳の閉塞感 17歳女性(1週目)治療1週間後比較データ付
こんにちは!鮫島です。
17歳高校生の女の子です。
2日前から両耳の閉塞感があり、耳鼻科を受診すると、「メニエール病」と診断されました。耳鼻科でバッタリ会った友達のお母さん(当院で耳鳴りの治療をうけ、改善されている方)に紹介され、当院を受診しました。
部活で吹奏楽を演奏していて、音に直接関係する耳に不調が生じたことで、音に対して人一倍繊細で本人はこれから聴こえるようになるのだろうか?閉塞感は治るのか?と不安そうな表情を浮かべていました。
2014.10/18(初診)
「閉塞感と難聴ですね。メニエールと診断されたんですか?じゃあ、めまいあるんですか?」
「ないです。」
「え?ないの?」
「はい。ないです。」
「メニエールと診断されたの?」
「はい。メニエールと難聴と診断されました。」
「そうなんですね。症状と聴力低下から突発性難聴っぽいけど、左右両方聴力が落ちているのは珍しいよね。左右を比べれば、左耳の方が低音域は55デシベル、右耳が40デシベルと左耳の方が悪いけど、左右同じような波形しているよね。普通、突発性難聴は片方が落ちますよね。」
院長が望診をすると、
「身体の反応は“突発性難聴”の初期にみられる頭の熱(炎症)と同じだね。この熱の反応があるときはできるだけ1週間は続けて治療に来てもらったほうが良いですよ。治療来れそうかな?」
「はい。演奏会も終わって、テスト期間中なので行けると思います。」
「そうか。良かった。では先ずは治療していきましょうか。」
頭に灸頭鍼をして治療をしていきました。
「今は頭を冷やす反応が出ていますので、自宅でも保冷剤で頭を冷やすようにして下さいね。また来てください。」
2014.10/20(2診目)
患者「治療後、スッキリしていた。1日良かった。」
2014.10/21(3診目)
この日、鍼灸院は午後休診でしたが、院長が往診から帰ってくる時間に治療の予約をしていました。たまたま女の子が近くの電停から鍼灸院に向かって歩いている姿を見つけた私は急いで鍼灸院のカギを空けにいき、
鮫島「調子はどうですか?」
患者「調子良いです。」ニコッと笑ってすぐに返事が返ってきました。難聴のはずなのに聞き返すこともなく、スムーズに会話ができている印象をうけました。
院長「詰まりはどうですか?」
患者「前より詰まっていないです。耳の聴こえも良いです。」
望診で診ると、「ほとんどわからない感じです。身体にダイオードを貼って検査していくとまだ少し熱が残っているので、ご自宅では引き続きココの場所(頭)を冷やして下さい。」
2014.10/23(4診目)
患者「詰まった感じはない。」
院長「まだもう少しだけ熱が残っていますので、自宅は保冷剤で冷やして下さい。」
2014.10/24(5診目)
耳鼻科での聴力検査のグラフを持ってきてくれました。
院長「左右とも聴力は上がっているね。調子はどう?」
患者「まだ少し詰まった感じがあります。元通りではないです。」
院長が望診をすると、身体の反応は熱(炎症)から寒(循環不全)になっていました。
院長「もう保冷剤で冷やさなくて良いですよ。身体の反応が熱から寒に変わっているので、温める治療をしていきますね。しかし、早いですね。もう熱(炎症)が取れたか。」
治療中、気持ち良さそうに寝ていました。
これまで一週間に5回続けて治療に通いましたが、この日から週末の2日間空けて週明けに来てもらうよう、治療間隔を空けて治療をしていきました。
つづく
軽度難聴 42歳女性 (診断データ付)
こんにちは!鮫島です。
以前、逆子(29週)治療で来られた方から朝の10時頃にお電話がありました。
「もしもし、逆子治療でお世話になったOOです。先月無事出産できました。ありがとうございました。」
「そうでしたか。良かったですね。」
「先生、実は耳が聴こえなくなって3、4度低い音が聴こえるし、二重に聴こえて右耳が塞がっている感じが続いている。それから、左耳が痛いような気もする。」
「話の感じでは、突発性難聴みたいですよね。耳鼻科で何といわれたのですか?」
「耳鼻科行ってないです。」
「えっ?耳鼻科行ってないんですか?もし突発性難聴や低音性感音性難聴だとしたら、鍼灸治療は有効です。しかし、うちでは聴力検査ができません。聴力の落ち方によって予後が変わってきますので、一度耳鼻科で診察を受けた方が良いですよ。」
「わかりました。」
耳鼻科を受診し、夕方にお電話を頂きました。聴力検査では右耳125Hz250Hz500Hzがおれも25dB(正常)であるのに対して、左耳125Hz40dB、125Hz45dB、500Hz35dBに落ちていて軽度難聴ということでした。
2014.8.19(初診)
プロのフルートの演奏者でしたので、音には敏感で耳の感覚が鋭敏で少しの違和感でも気になるように感じました。耳の調子がおかしくなったことで、音楽に直接影響していたようです。
院長が望診すると、頭に熱(炎症)の反応がありました。
切診をすると、左腕に反応があり、そこに灸頭鍼をしていきました。
うつ伏せで頭に灸頭鍼をして鍼の上の艾を燃やしていきました。
手足にダイオードを貼り付加をかけて検査をしていくと、反応がまた出てきましたので、最後は頭にテイシン(刺さない鍼)を当て治療が終わりました。
院長「この反応(炎症)がある時は続けて治療にきた方が良いです。明日も治療来ていただけますか?」
患者「はい、きます。スッキリしました。ありがとうございます。」と話していました。
また、治療中は逆子治療で来られていた時、お腹に入っていた生後一カ月の赤ちゃんも連れてきていて、隣のベッドとくっつけお母さんは子どもの様子を横目で気にかけながら治療をうけていました。
2014.8.20(2診目)
患者「二重に聴こえていたのがなくなった。3、4度低い音が聴こえていたのが昨日フルートを吹いても聴こえなかった。」
院長「お~来週の演奏会に間に合いそうですね。」
2014.8.21(3診目)
患者「ふらふらする。今朝の“今日のわんこ”の音が割れないで聴こえた。」
院長「ふらふらするんですね。音が割れないで聴こえたのはいいですね。」
2014.8.23(4診目)
患者「少しめまいがする。」
治療後、スッキリすると言われていました。
2014.8.27
患者さんの反応は調子が良さそうでしたが身体の感じからまだ治療をした方が良さそうでしたが来院されていないことが気になっていました。
頭の反応は熱(炎症)の所見がみられました。急性炎症の時は治療を続けて行うのが鍼灸治療の鉄則であり、熱(炎症)から寒(循環不全)に変わるまではなるべく毎日続けて治療をすることが大切で途中でやめてしまうと予後が良くないことが多いです。また、実際に今までの症例を通して熱の状態の時に継続治療を続けた方は、予後が良いことから心配になり、院長が電話をして調子を尋ねると、
「自分の中では完全に良い。来週のコンサートの練習時間がなく、治療に行けません。コンサート終わったらまた伺います。」ということでした。
その3ヵ月後にお手紙が届きました。
「先生、ご無沙汰しております。○○です。耳の方はすっかり良くなりました。ありがとうございます。何かありましたらすぐに先生の所へ行かせてくださいませ。来週、演奏会をやります。年に一度、自主企画しているもので大変気合いを入れております。20時半過ぎまでやっていますので宜しければ是非お運び下さいませ! ○○○○」と書かれていました。そして、嬉しいことにコンサートのチケットが同封されておりました。
患者様からの喜びのお便りは本当に嬉しく思います。
耳の調子が戻って良かったです。コンサート楽しみです。
尋常性乾癬と鍼灸治療(写真付き②)1年2ヶ月後
尋常性乾癬と鍼灸治療(写真付き①)3ヶ月後
22歳女性です。尋常性乾癬に対して鍼灸治療後の3ヶ月報告です。
小学生の頃は、肘や膝の裏、首周りが痒くアトピーと言われていました。中学・高校も首・肘・首の周りが痒くカサカサしたりジュクジュクしたりがあり、季節により悪化していました。
19歳の時、皮膚科で「尋常性乾癬」と診断され、痒みがあるときはステロイドを塗布し抑えていましたがたまにステロイドを塗っても痒いときがありました。
肘や首周りを痒そうにしている時に、私が現在の鍼灸治療法(始原東洋医学)に出会ったのも自分自身のアトピーが改善したという経緯からでしたので治療しました。すると、治療後に「わ~ツルツルしている。痒みがない。」と言われてたので「続けていたらいい方向に向かうと思う。ちょっと続けてみようか?」と治療していたら一度消えそうになってきました。
「お~いいね。」「はい。なんか消えそうです。」喜んで2カ月と少し経過した時に「アレ?消えていたのに隣に新しいのが出来てきたね。」「はい。前のが良くなって場所が少し内側に移りました。」(写真右)
「消えかけていた時の写真も撮れば良かったね。」「そうですね。」
「さすがに長年の病気だし、西洋医学では不治の病だから手強いよね。でも、気長に続けてみようか。僕のアトピーも眠れない(夜中に2回目が覚める)時から治療し始めて治療を始めて3週間目に初めて朝まで眠れた。衝撃があった。確かに効いている感じはしたけど、次の日はまた夜中起きていたよ。その後、良くなったり、悪くなったりしたけど、年単位でみていると明らかに体調がよい。確かに皮膚はカサカサしているかも知れないけど、今夜中に痒みで起きるなんてことはほとんどない。年に数回あるかないかだから。僕の乳児期から合った筋金入りのアトピーでも改善してきているから、また続けていこうね。」
「はい。私は良くなると信じています。こんなに治療が気持ち良くてツルツルした肌に出会ったことはないかも知れません。」
それから、約3週間後(最初から数えて3カ月後)
「お~また消えてきたね。」
「ありがとうございます。痒みもあまりないです。」
「良かったね~。」
加藤淳
円形脱毛と鍼灸治療(写真付き②)5ヶ月報告
54歳女性です。円形脱毛症に対して鍼灸治療後の約5カ月後の報告です。
前回3ヶ月報告でしたので続きです。
写真は治療開始時(左)と治療開始から5ヶ月後(右)
写真は3ヶ月後(左)と5ヶ月(右)
治療は週1回(月4回)を基本として忙しい時は月に3回とご自宅での処方灸をお願いしました。
かなり元に近づいてきて喜ばれており、こちらも嬉しくなりました。
加藤淳
円形脱毛と鍼灸治療(写真付き①)3か月報告
54歳女性です。円形脱毛症に対して鍼灸治療後の3ヶ月報告です。
治療は週1回(月4回)を基本として忙しい時は月に3回とご自宅での処方灸をお願いしました。
アトピー性皮膚炎の治療で来られていた患者さんでしたが治療している時に円形脱毛症を発見しましたので、同時に治療して経過観察しました。
始原東洋医学による鍼灸治療は、全身の“気”の流れが良くする治療です。身体全身の中での“気”の滞りを見つけて、“気”の滞りを解消することで身体は治癒の方向に向かっていきます。ですので、アトピーだからこのツボを治療する。円形脱毛だからこのツボを治療するというものではありません。
全身の“気”の流れを良くしていたら、良くなるのではと期待をしながら経過観察しました。
今回、“気”の滞りは頭と肝臓付近にありましたので、頭や肝臓の滞りが取れるように足、背中にお灸、頭に鍼をしました。
3か月経過すると毛が増えて髪が太く黒々してきているように見えたので期待できます。
加藤淳
抜歯後の歯茎の腫れと鍼灸治療
3日前に右上奥歯から2番目を抜歯しました。
20数年前、歯は中高通じて虫歯がなく学年で数人だけで表彰されたこともあり、歯だけは自信があったのになんて悲しい出来事だとしばらく受け入れられなかったけど、お隣の歯を守る為には仕方なく今は抜いて良かったと思っています。
今回、続けざまに左下と右上の2本抜くことになり、人生2度目の抜歯でした。前回(左下)は抜歯後、腫れたり痛かったりの炎症はなかったのですが今回は最初から少しだけ出血があり歯医者で言われた通り抗生剤を飲んでいましたが元々噛み癖が右側であったことが影響したのか?歯茎が腫れて熱を持ち痛くて噛むのが大変な状態になりました。
見た目にも右側だけ腫れているし、当院の鍼灸師にお願いして治療してもらいました。
体調が悪い時に治療を受けてみると、治療が気持ち良く受けている感じが良くわかりました。私は普段から敏感な方かも知れませんが感覚が鋭くなっているように感じました。
治療者が治療をしようと思う手が自分の肌に近づいてくると「あっそこだ」というような感じを受けていて、反応点に手が止まるとまさにそこって感じで「ピタっと」うまくハマり込みます。
そして、ツボを取るたびにピタピタとハマってきます。プラスは鍼を刺し、マイナスは灸頭鍼をする準備をしていました。
灸頭鍼ができていたらそのままいつものように爆睡していたのに残念でしたが、患者さんが来られる時間になりましたので、そのまま鍼を抜きました。
鍼を抜いてみると、顔の腫れが引いて手で触ると熱感が取れています。
自分で手を当てながら
「お~熱が引いている。腫れも引いているでしょ?どう?」
「本当ですね。引いています。引いていますよ。」
歯を動かしても痛くない。
「あっ噛める。歯を動かしても痛くない。」
自然と笑みがずっとこぼれていました。
食事も全く気にすることなく痛みなく食べられました。治療後から慣れない左噛みや前歯のみの食事で食事中に「ギリ」っと変な歯ぎしりをする嫌な感じがありましたが治療後からなくなりました。
治療していただいて本当に良かったです。
ありがとう。
私にとって最高、最強のメンバーが揃っていることに感謝します!
加藤淳
【動画症例 3】パーキンソン病
まずは先ずは動画を見てください。
こちらはパーキンソン病の患者さんです。
パーキンソンの特徴的な症状であるすくみ足・小刻み歩行が治療前後で改善しております。
【治療前】
歩き始めの第一歩目が出にくくなっています。(すくみ足)
歩行中は少しずつ足が出ます。(小刻み歩行)
特に方向転換時のすくみ足と小刻み歩行が著明にみられます。
【治療後】
小刻み歩行がスタスタ歩行になりました。
姿勢が良くなり、軽やかに歩いています。
スムーズに方向転換をしています。
【パーキンソンの鍼灸の説明】
http://katoj-hari9.com/acupuncture/rheumatism
【訪問・在宅による鍼灸の説明】
http://katoj-hari9.com/acupuncture/visit_acupuncture
治療前と治療後の変化を動画でみてください。