訪問鍼灸 83歳 女性 圧迫骨折 腰痛 両下肢の痺れ
皆さんこんにちは、加藤淳鍼灸院の山田です。
普段は、訪問の鍼灸治療をしているので鍼灸院にいないことが多いです。
今回は私が訪問の鍼灸治療を担当させてもらっている患者様の経過を報告しようと思います。
年末の近い寒い冬の頃、その患者様はご家族の方に支えられ腰を曲げながら鍼灸院に来院されました。83歳の女性で、顔は暗くて元気が無く痛みが本当にきつそうでした。
問診をしていくと腰椎の圧迫骨折をしてから“両足の痺れと痛み”“腰の痛み”(特に足の症状)がとても強く歩行が困難な状態で、整形外科で3カ月入院をしていたとの事。
退院してからも、家で座っている時は痺れがきつくて足のやり場が無く、家でも杖をついて体を動かすたびに足と腰の痛みを常に感じながらの生活を送っていたようです
。外に出歩くことは無理であったため、鍼灸による訪問治療を開始することになりました。
訪問鍼灸の初日、患者様には必ず伝えようと思うことがありました。(圧迫骨折をして時間も経っており症状がきつい事から)一日やそこらで痛みの改善が見込まれるような状況ではないので、時間はかなりかかると伝えました(患者様の思いとズレが生じてはいけませんから)。
最初の2週間は月曜から土曜日まで治療をし、その後は月水金の週3回でしています。
最初の1ヶ月は、治療後は体の立ち方が良いもののすぐ元に戻る、痛みは変化がみられませんでした。
治療を開始して約2ヶ月、1つ目の大きな変化が現れました。足の痺れと痛みが軽減されてきたと患者様が言われました。思わず私は「え!本当ですか!?」と声に出てしまいましたが、そのときの患者さんの顔が本当にうれしそうだったことを私は忘れることはできません。暗闇に1つの希望の光が差し込んだそんな感じがしました。
それからは、日を追うごとに足の痺れ痛みに改善がみられてきており、患者様の顔色も良くなり自然と笑顔が増えてきていました。
患者様は「先生、家族や近所の人たちからあんたはどんどん良くなってきているよね、と言われています。」とうれしそうにお話をしてくれています。
「洗濯物を干す事や、家の中での動き方とか、最初とくらべると動けるようになってきているんですよー。」とも言われました。
さらに1ヵ月後には、完全ではないものの足の痺れや痛みは気にならない程度にまでなってきました。その分、腰痛が気になってきたようでした。
しかし、こういった改善が見られると、料理も久しぶりにしたくなってきたり、他のことに挑戦してみたりと生活に意欲が出てきているようでした。私としても本当にありがたい話です。
また、患者様からはたくさんお話をしていただけるようになり、中でも鹿児島弁については色々と教えてもらいこちらも他の患者様とお話するとき役に立たせてもらっています。
治療開始して約半年後、2つ目の変化が現れました。腰の痛みが改善をしてきたというのです。状態は最初の頃から比べると、良好で生活の質も上がってきているように思えます。
重い荷物や大きな物は持ったり、動かしたりはできませんが、小さいものや軽い物は持てて、さらに驚いたのは壁をつたいながら小さなごみ出しが時々できるというのです。
患者様は「おかげで、ここまで変わることができました。鍼灸治療をしていて本当に良かったと思います。家族やら近所のひとたちに、本当に良くなりましたね~。といわれます」さらに「実は11月に孫の結婚式が関東のほうであるんです。不安が強くて行くのをためらっていたのですが、周りの人たちも良くなってるから出るべきだと言ってくれまして出席することにしました。」
と言われました。我ながら、役に立ててよかったと思う出来事です。
なによりも患者様はあきらめずに鍼灸治療を続けてくれています。だからこそ、今こうしてお孫様の結婚式に出席できるお体の状態になったんだと思います。
現在この患者様は鍼灸治療を継続しています。上記の通り、改善は見られたものの体を使い過ぎたり、日によっては本調子でない時も見受けられます。
ですが、完全ではないものの前ほどの痛みは無いような状態にまで持っていくことができました。
続けていくことの大切さ、患者様の我慢や辛抱強さ、本当に学ぶことが多くありました。
これからも生活の質が向上し患者や様のサポートができるよう鍼灸治療、そして楽しくお話ができるようにしていきたいと思います。
まずは、結婚式まで油断せずに治療と体調管理のサポートをしていきます。
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