耳管開放症(どんな病気?原因?耳鼻科の治療法?当院の治療法?)
「耳管開放症」
~耳管開放症ってどんな病気?~
耳管は中耳と鼻腔をつなぐ細い管であり、普段は閉じていますが、口を大きく開けたりあくびをしたりした際に一時的につながります。この耳と鼻をつないでいる管(耳管)が開きっぱなしになっている状態を「耳管開放症」といいます。
この病気は比較的女性に多く、軽症の人を含めると、推定患者数は600万人。およそ20人に1人の割合といわれています。
【原因】
本当は原因不明なことが多いようです。
しかし、急激な体重減少、疲れや睡眠不足の状態が続くこと、妊娠によるホルモンバランス失調、そのほかに激しい運動による脱水症状などが起因すると考えられています。なかには、原因不明のため鬱、気のせいと心療内科、精神科をすすめられる方もいらっしゃいます。
当院には、中耳炎になってから来院された方やインフルエンザから中耳炎になり、その後も耳の調子がおかしくて耳管開放症と診断された方、過去に突発性難聴やメニエールなどの耳のトラブルがあり耳管開放症になった方などがいました。
【症状】
自分の声や呼吸音が強く聞こえる(自声強聴)、耳の詰まった感じがする (耳閉感)や耳がボーっとした感じ(耳鳴り)、フワフワしためまい、低い音が聞き取りにくい、頭を下げると、かえって症状が軽快するといった症状が特徴です。
また音楽に関わっている方は、音程がずれて聞こえる、自分の出している音の大きさがわからない、という症状が出たりします。
【検査方法・病院での治療法】
おもな検査方法は内視鏡による鼓膜の可動状態や耳管咽頭口部形状の観察、耳管が適切に開閉されているかどうか調べる耳管機能検査があります。
基本的に投薬治療がおこなわれますが、治療法もこれといって確立されたものはなく、さまざまな要因を探りながらアプローチすることになります。体重の減少があれば体重増加や脱水予防などの生活指導。薬剤ではトランキライザー(精神安定薬)や漢方薬、鼻腔に炎症があれば抗炎症薬などが処方されます。また、手術療法もあるそうです。
【始原東洋医学による治療と患者さんの声・症例】
耳管開放症は原因がわからないことが多くので、現代医学では対処療法が中心となり治療法が確立されておりません。
当院では、身体の全身の状態を見させて頂き、2つのタイプにわけます。身体が温めて欲しいのか、冷やして欲しいのかを望診により判断します。耳管開放症では、どちらのタイプもあるようです。中耳炎などから来る場合、腎臓(右か左かはその人の身体によりますが)を温める治療をしていきます。これは)、小児の中耳炎でも同じです。また、熱(炎症)が強い人はまずは冷やす治療【灸頭鍼やアルミのテイ鍼(刺さないはり)】から入ります。
耳管開放の症例
患者さんの声
小児の中耳炎に痛くない温める治療が有効です。