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加藤淳鍼灸院
鹿児島市東谷山1-36-1 フリーダイヤル:0120-706-219(鹿児島市外からは携帯・PHSでかけることができます。)

当院での鍼灸は“気の調節”です。 全身の気の流れを良くしていくと、気づかなかった 体の変化に気がつきます。

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筆者

加藤淳鍼灸院院長:加藤 淳 加藤淳鍼灸院 院長 加藤 淳

プロフィール

1974年生まれ。
明治国際鍼灸大学卒業後、鹿児島にて有川医院院長故有川貞清氏に師事。
鍼灸の起源を追求すべく、「始原東洋医学会」を開催する。
鹿児島や関西にて勉強会を開催し講師を務める。
執筆書籍に「経絡図譜」「新しい鍼灸診療」等がある。

完全に聴こえなくなった突発性難聴

中音域~高音域が100110㏈(重度難聴)まで落ちた突発性難聴 

29歳女性

「突発性難聴になって、左耳がほとんど聞こえません。今、ホームページを見ているんですけど、治療の予約はできますか?」「はい。できますよ!」「家、すぐ近くなので、今から伺っても良いですか?」とお電話がきました。ご主人様と一緒に来られた患者さんは当時、妊娠4ヶ月妊婦さんでした。突発性難聴発症して5日が経過していました。発症した日めまいが非常にきつく、耳鼻科を受診されたそうです。その時の聴力検査のグラフを見せてもらうと、中音域(1000Hz)~高音域(8000Hz100dB~110dB全く聞こえない(重度難聴)状態でした。耳鼻科では妊婦さんである為、薬は使えないという事で治療方法が全くなくなり、ホームページで懸命に治療院を探していたところ、当院を見つけられました。

耳が聞こえないだけでなく、めまいの症状がかなりきついようでしたので、めまいにより頭がフラフラする為、ご主人の付き添いがなければ1人歩くことができませんでした。鍼灸治療は初めてということではりを怖がっていましたが、うつ伏せで頭に灸頭鍼(はりの上に艾をつけて燃やす)をしていき、はりの上の艾を変えようとする時、うつ伏せで寝ていた患者さんが、「久しぶりに左耳からスーッと音が入って来ました」と言われました。治療後に「耳の閉塞感が取れ、頭がスッキリする」と喜ばれていました。

「今が大事な時です。初期の突発性難聴は私たちの診方では頭に炎症(熱)がある状態です。この炎症が取れるまでしばらくは熱を取る治療をしていきます。この頭の炎症が取れるまでは出来るだけ治療間隔を詰めて来院される方が良いです。炎症が取れると通常は頭の循環不全(寒)に変わります。その後は、少しずつ治療間隔も空けても大丈夫です。これまでの患者さんをみていくと、1週間~10日くらいで身体の反応が変わる(熱寒)ことが多いです。1週間は続けて治療に来てください。はっきりいいますと、病院でも言われたかも知れませんが100㏈以下の方はかなり状態がよくありません。完全に回復してほしいですがかなり厳しいい状況ではあります。どこまで、回復するかやってみないと分かりません。できる限りのことはしたいと思いますので、可能な限り続けて来て下さい。」と院長が伝えていました。

次の日、患者さんが1人で鍼灸院に来られました。「あれ?今日は1人で来られましたか?」と院長が尋ねると、「はい。」と笑顔の患者さん。頭のふらつき改善していました。

初めの1週間は続けて治療に来られました。

「食欲が出てきて、身体が元気になってきました。」と治療を開始して4日目からご飯が美味しくなってきたと嬉しそうに話してくれました。耳の聞こえ方にも変化が見られたようです。「ドライヤーの音が嫌じゃなくなりました。」と、何気ない音でさえ左耳が完全に聞こえない為に、右耳に入ってくる音が不快に感じるようで大変な思いをされていました。

1週間継続して治療を行い、身体の反応が変わりました。その日から治療間隔は2日に1回、3日に1になりました。これまで聞こえなかった外のトラックの音聞こえてきたり、物音に反応するようになったと本人も自覚するようになりました。会話をしている私たちの声も聞き取れるようになっていたので、聴力が上がってきているのではないかと思い、耳鼻科で検査をしてもらうよう勧めました。治療を続けて約1ヶ月半が経過。耳鼻科で聴力検査を測りにいき、グラフ見せくれました。うっすら涙目の患者さん。カルテに挟んでいた一か月半前の聴力検査のグラフと比較すると、低音域が50dB→15dBまで回復中音域が110dB→40dBまで回復高音域は110㏈→90と少し回復。曲線がグ~ンッと上がっていました。低音域は完全に正常範囲に入り、中音域は正常範囲にかなり近づいて40㏈まで回復。高音域は少しだけ回復しました。

結果を観させていただき

「凄い。かなり聴力が上がっていますね!信じて続けて頂き結果に現れて良かったです。」スタッフ皆で大喜びでした。

「本当に、ありがとうございます。」と患者さんは声を震わせながら目には涙が溢れていました。つられて私の目にも涙が溢れてきました。

完全に聞こえなかった突発性難聴回復の方向向かいました。

諦めず治療を続けたことが“実”になり、本当に良かったです。

鮫島 佑梨子

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