H25.6.4経絡気功体操教室を行いました。
こんにちは!鮫島です。
H25年6月4日にサンエール鹿児島で「経絡気功体操教室」が行われました。
「経絡気功体操」とは、以前ブログでご紹介したように加藤淳鍼灸院のオリジナル健康体操のことです。
今回も参加者に大変喜ばれ、次回も是非参加したいという声を頂き嬉しく思いました。
参加者の中に当院で治療をしている52歳女性で「膝痛」の方がいらっしゃいました。
体操を始める前に前屈をしてもらうと「両膝が痛い」とおっしゃっており、前屈の動作もきつそうにしていました。
しかし、「経絡気功体操」をしていくうちに本人の姿勢もどんどん変わり、歩いてみるとスイスイ足が出るようになり歩き方も良くなっていました。
「経絡気功体操」は決して難しい体操ではなく、自分の身体を楽に動かしやすい方へ動かすことにより、身体に負担をかけることなくどんどん身体が快方へ向かっていくという体操です。
大事なことは身体を動かすときに力を入れずにできるだけリラックスした状態を作るために呼吸(吐くこと)を意識することです。
普段、家事やお仕事をされている方はこういう時間を作ることがなかなか難しいですよね。
このような場で参加者の皆さんと楽しく身体を動かすことができて、今まで気づかなかったこれまでよりも身体が楽に動かしやすくなっているという発見を参加者の皆さんと共有し、喜び合える時間はとても充実感で満ちていました。
「経絡気功体操」の魅力は人数が多ければ多いほど個々がいい状態になりやすくなり、時間も忘れて身体を動かすことに夢中になり、ご自身の身体の変化をすぐに体感できることです。
いつでもすぐご自宅でも簡単にできる体操をしていくと、時間が経つにつれて「楽しい」「身体が軽い」「楽になっている」というような声が飛び交い、参加者の表情も笑顔が増えていきました。
体操が終わろうとした時に、当日飛び入り参加で来られた女性の方が、
「今日来て良かった。知らないことが沢山聞けました。知らないことは良いことですよね。知らない状態だと“0”のままだけど、今日ここに来て“1”になったでしょう。」
凄く素敵な言葉だと思いました。続けてこう言いました。
「こう見えても10数年前に第4、5腰椎の椎間板ヘルニアを患い、両下肢麻痺になったんですよ。」
「えー!麻痺ですか?」
「そう。麻痺だから歩けないの。寝ていても足をちょっと動かしたら激痛が走るから動かすことができなかったのよ。」
本人に詳しく話しを聞くと、どこの病院に行っても「手術をしなければ治りません」と言われ、本人は「手術以外の方法はないのですか」と医者に聞き、返ってきた答えが「腹筋、背筋を鍛えること」という言葉だったそうです。
それから彼女は毎週3回プールに通ったそうです。
水の中が浮力によって唯一身体を動かせる場所だったと言っていました。
それも腰までの高さの水深では歩くことが出来ず、肩まで浸かる水深プールでやっと身体を動かすことができる状態だったそうです
肩まで浸かる水深プールのところで歩行の練習をした後、小さい子供用のプールでストレッチを欠かさず行うようにしていたそうです。
「自分の身体は医者が治すわけじゃない。自分の身体を治すのは自分ですよね。」
とおっしゃっていました。
日めくりカレンダーを買い、一日一日めくりながら両下肢麻痺の自分の身体と向き合い生活していたそうです。
「日めくりカレンダーをめくるとき、1日1日はたった薄っぺらの紙切れ一枚だけど365日を合わせるとこんなに太い厚さになりますよね。積み重ねれば確実に前進しているんです。」
とても心に残る言葉でした。
週三回のプール通いを半年続けた頃に回復の兆しが見え、「治らない」と言われてから一年経った頃には、自分の足で歩けるようになったそうです。
「人間の限界は自分でつくっている」とはまさにこのことだと思いました。
「治らないと言われたけど、治りましたよ。今が何をしても一番楽しい。」
と目をキラキラさせながら最高の笑顔で話して下さいました。
素敵な出会いに感謝します。
次回(7月2日)の「経絡気功体操教室」も楽しみです。