逆子回りました25 28週 29歳
以前、突発性難聴で治療に来られていた患者さんです。
妊娠28週になった頃、お腹のお子さんが逆子だとわかりました。
当院はいわゆる“逆子のツボ”といわれるところにはり、きゅう治療はしていきません。
お母さん自身の身体の反応があるところにはり、きゅう治療をしていきます。
今回の方は、右足を温めると良い反応があり、お腹も正中から少し右寄りのところに温めると良い反応があったので、右足にお灸(家庭用のせんねん灸)をして、お腹は棒灸(モグサが棒状になったお灸)で丁寧に温めていきました。
お腹を棒灸で温めていくと、「ボコボコッ」と元気良く赤ちゃんが動いていました。
お母さんが気持ち良さそうにリラックスして治療をうけていると、お腹の赤ちゃんも元気に動き出すように感じます。
お腹が温まったら、足湯をしていきました。両足10分した後、右足だけ追加で5分していきました。とても気持ちよさそうに浸かっていました。
足湯の気持ち良さは、全身浴、半身浴とも違い、じわじわと汗ばんできて、ぽかぽかと全身が温まっていきます。さらに温かさが持続するので、足湯の気持ち良さに驚かれ、“こんなに気持ち良いなんて知らなかった~”“お風呂とは全然違う気持ち良さですね~”と足湯ファンになって帰られる妊婦さんが多くいらっしゃいます。そして、足湯をする上で重要なことは、私たちからみると、今回の患者さんは右足を温めると良い身体の反応がありましたので、追加で右足だけ5分温めるということです。
そうすることで全身の気の流れが良くなるので逆子の患者さんには回ったあとでもまた元に戻る可能性もありますので、足湯を続けてもらうよう積極的に勧めています。
ご実家が香川県でしたので、“里帰り前に”と週1回の治療を2週してご実家に帰られました。31週に入った週の治療後、“回った気がする”といわれていました。
お母さんの赤ちゃんが回ったと感じる時はだいたい回っていることが多いようです。
その後、検診に行き、“回っていました!”と喜びのお電話がありました。
出産後、治療院に元気な赤ちゃんを連れて遊びに来てくれました。
とっても可愛い男の子でした。お母さんは無事出産が終わり、ホッとしている様子でした。お母さんも赤ちゃんも元気な姿でお会いでき、とても嬉しかったです。
鮫島 佑梨子