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加藤淳鍼灸院
鹿児島市東谷山1-36-1 フリーダイヤル:0120-706-219(鹿児島市外からは携帯・PHSでかけることができます。)

当院での鍼灸は“気の調節”です。 全身の気の流れを良くしていくと、気づかなかった 体の変化に気がつきます。

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筆者

加藤淳鍼灸院院長:加藤 淳 加藤淳鍼灸院 院長 加藤 淳

プロフィール

1974年生まれ。
明治国際鍼灸大学卒業後、鹿児島にて有川医院院長故有川貞清氏に師事。
鍼灸の起源を追求すべく、「始原東洋医学会」を開催する。
鹿児島や関西にて勉強会を開催し講師を務める。
執筆書籍に「経絡図譜」「新しい鍼灸診療」等がある。

虫に刺されて腕が腫れ30か所の湿疹、それに伴う痛みが2回の鍼灸治療で治癒。

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【虫刺さされによる右上肢の湿疹に対しての鍼灸治療】

今回の症例Hさん76歳女性は元々は、
膝の痛みで来院されていました。
まずは、その話からしていきます。

Hさんは変形性膝関節症がきつく
階段の昇り降りや普通に歩くことができない
ヨロヨロして安定が悪い感じでした。
腰が痛く、肩凝りが強くまたかなりのO脚なので
膝は曲げることができない状態でした。

1度治療をすると
「膝も腰も軽くなった。」と言われていました。

動作を客観的にみてみると
階段の昇り降りができなかったのが
1段1段ゆっくり何とか昇り降りが
できるようになっていてとても喜んでいました。

3回治療をした時、
「全然痛くない。」と言われました。

本当だろうか?
と思っていると
本人がゆっくりと座り始めました。

「あっアレレレ。」

としっかり正座ができました。

本人も家族もこちらもみんなで驚いていました。
さらに驚いたのが、
近所の整形外科に一緒に通っていた友達でした。
整形外科に通っていた仲間の中で
一番悪く歩けなかったのがHさんだったようです。
歩けるようになったHさんをみて
「何をしたの?なんで歩いているの?痛くないの?」
と聞かれたので
「鍼をしたら膝の痛みが取れたの。魔法見たい。」
と本人が歩いていることが宣伝になり
Hさんの近所の方々が
車で40~50分かけて訪ねてくるようになりました。

それ以来、当院の治療を気に入ってくれたHさん。
だいたい週1度くらいの割合で
ご家族と一緒に来られるようになりました。

そんなある日(H19年9月29日)いつものように
ご家族と来院されました。
いつものように患者さんと1m離れて望診をしました。
望診をしていると
今日は膝や足ではなく、右腰に目が行き気になりました。

「今日は腰が気になりますね?」

すると、一緒に来られた娘さんが

「先生、母は昨日、毛虫にさされて腕にブツブツが
できていたから今、皮膚科に行ってきたんですよ。

するとHさんは腕をガッとまくり
赤く腫れた湿疹を見せてくれました。
その数大小合わせて30弱。
2cm前後の赤く腫れた湿疹が
前腕に20カ所、上腕に5カ所程位ありました。

この虫さされは・・・?
さっきの望診で気になった腰と関係あるんかな?と
ふと思ったので確認してみました。
腰から切診をして気の流れを追いかけてみると
右腰から右上肢の虫さされ部分に向かっていました。
この腰を治療したら虫さされも治るかも知れないな?
と頭の中では考えていました。

「今、皮膚科で2、3日すると全身に広がるからと
言われて飲み薬と塗り薬を処方されたのよ。先生、治して?」

「ハハハ。また言いますよね。無理じゃないかな?」

「無理じゃないでしょ?治してよ。」

「まあ、とりあえず、治療してみましょうか?」

治せと言われたら保障ができないから
無理ととっさにいってしまいました。
また、無理と言っておいた方が気が楽でした。
でも、これはもしかしたらうまくいくかも知れないな?
とこっそり期待を持って治療しました。

腰の反応点を消していき、
頭に残った反応点を治療して終わった。

治療後、患者さんが皮膚を触りながら
自分の腕を観察して

「皮膚が赤から紫色になり、
腫れが少し引いて痛みがない。」

私も一緒になって見ると、
確かに色はさっきは赤く腫れていたが
少し赤い色から紫色に変わってきているし、
何より腫れが引いているように見える。

娘さんも驚いて
「これは続けた方がいいんじゃないの?」
しばらくして、

「これなら、治りそうだから、
明日は日曜日でしょ?だから月曜日にもう一度
来てもいいですか。」
と言われました。

2日後(月曜日)に来院した時には
腫れが小さく赤かったあの皮膚の色は
影をひそめ紫色になっていた。

望診をするとまだ少し腰に反応を
感じたので腰に置鍼と灸頭鍼をしました。

治療後、皮膚の腫れが無くなり、紫色が薄くなり、
このまましたら、枯れるであろうと感じた。
患者さんも痛みや腫れが楽になり
これで大丈夫だと思った様子でした。

2週間後10月13日(土)に来院した時には
綺麗に元通りになっていました。

結局、皮膚はあの後すぐによくなり
治療を2回しただけで皮膚科から処方された薬は
塗り薬ももみ薬も使用しなかったそうです。

毛虫に刺された湿疹は、
この時初めての症例だったが
いつも通り、身体から出ている情報を聞き
反応点を正確に消去することで
対処できました。
かなり劇的な変化に思えたので面白かった。

この症例を有川先生に相談すると、

「この症例最後はどこを治療したの?
虫刺されの大元(原因)は頭だ。
というのは、虫に刺される。
そうすると、
手が腫れる人がいる。
また、熱を出す人がいる。
一方、どうもない人がいる。
というのは頭が原因だからだ。」

と説明を受けてとても納得がいきました。

    

   

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