経絡気功体操⑤~腰痛編④(実践しましょうⅡ)~
【経絡気功体操⑤~腰痛編④(実践しましょうⅡ)~】
前回の体操どうでしたか?
これまでは身体を「動かす」ことで気の流れを良くする体操をご紹介してきました。
気の流れをよくする方法はいくつかあります。
・今まで紹介してきたように実際に身体を動かす
・気の流れる場所(反応点)に鍼灸(はり・きゅう)をする
・気の流れる方向に身体をさする
など、その他にも色々な方法があります。
今回は身体を「さする」ことで気の流れを良くする方法をご紹介します。
「さする」にも二種類あります。
・ご自身でご自身の身体を「さする」
・第三者がご自分の身体を「さすってもらう」
どちらも同じように効果があります。但し、気の流れを掴んでいる人が気の流れに沿って「さすった」時と、機械的に手を動かして「さすった」時では治療効果が違います。感覚的なものですから、慣れの部分が大きいですがやればやるほど上手にできるようになります。ココでは初めての方でもうまくいく方法を紹介します。
ご自身のお腹回りを気の流れる方へ「さする」だけでかなりの症状がその場で改善することがあります。
*気の流れる方向とは、「経絡気功体操」のコーナーで何回も紹介してきましたが身体を動かしやすい方向です。
ギックリ腰、片麻痺の方や、動く事が難しい状況にある方は、なかなか動いてもらう体操はできません。動いてもらうことで良くしていくことは難しいですが、今回紹介する「さする」という行為ですと動けない方でもご自身でできることがあります。また、第3者がしてあげることはできます。身体が動かしにくい方には、さすってみて下さい。さするだけでうまくいくのかと思う方もいらっしゃると思いますが、意外とうまくいき、その場で変化が出ることが多々あります。
実際に、ギックリ腰で腰が曲がりにくい患者さんが来院された時、ご本人の気が流れる方へお腹回りを「さする」だけで腰が曲げやすくなったことがありました。
それではしてみましょう。
右に身体をねじる(ひねる)のと、左に身体をねじる(ひねる)のではどちらがいきやすいですか?
右にねじりやすい方は、両手の平を腰の左側に当てて左側からゆっくり右側に動かしながらお腹回りを息を吐きながらさすって下さい。(5~10回)
左にねじりやすい方は、両手の平を腰の右側に当てて右側からゆっくり左側に動かしながらお腹回りを息を吐きながらさすって下さい。(5~10回)
この時にご自身が「気持ちがいい」と感じることが効果を引き出す大きなポイントです。
体操を始める前よりも楽に動いて体が柔らかくなっていませんか?
このようにご自身の気の流れる方へ「さする」だけで身体は快方へ向かいます。
今まで手を動かして「さする」ことを話してきましたが、実は気の感覚に慣れてくると手が勝手に気の流れに沿って動いてくれます。
まずは、息を吐きながらゆっくりやさしくさすって下さい。