「訪問鍼灸」ご家族から喜びの声
こんにちは!鮫島です。
現在、吉野町まで「訪問鍼灸(往診)」に行っています。
以前、当院に来られて治療をうけていた83歳男性の方です。
今から約1年前に帯状疱疹になった時、当院ではり・灸治療をしていました。
今回、本人は杖をついてやっと歩けるような状態で、誰かの支えがなければ転んでしまいそうなほど歩行が不安定で不安になったご家族の方が当院へ連れて来られました。
ここ最近、嚥下が難しく食事がとれないために急激に5㎏ほど体重が減ったそうで、身体の力が入らない状態が続いていました。
治療中、仰向けで寝ている時も顔をしかめて終始きつそうな表情をしていました。
話すことはほとんどできず、こちらの質問に対してか細い声で「はい。」と答えることが精一杯のようでした。
治療後、言葉が出て自分から話せるようになり、連れてきたご家族も「おー会話している。」と驚いていました。
今の身体を診て、治療は続けた方が良いけど本人1人で鍼灸院へ通うことができないため訪問鍼灸(往診)を希望されかかりつけの病院で同意書をもらいました。
はじめの4日間は毎日往診に行き、症状が落ち着いてきたので日を空けて週に2~3回のペースで往診に行っています。
治療を開始して1週間経った頃、本人の息子さんから「食欲が出てきて、少しずつご飯が食べられるようになってきた。」と報告がありました。
私たちからみても、「あれ?この前よりも良い表情をしているかな?」と往診に行く度に感じており、調子が悪くなり鍼灸院で治療をうけていたはじめの頃はベッドで仰向けになった時、顔をしかめてきつそうに治療をうけていましたが、今では治療中とても気持ちよさそうに寝ています。
さらに嬉しかったことは息子さんから聞いた話ですが、
「この間実家に行った時、外に出て花に水やりをしていたのでびっくりしましたよ。そしてよく喋るようになった。はじめの頃は全く喋れなかったのに。嚥下もできるようになって食べられるようになっていますね。本人も加藤先生のはり・灸治療を楽しみにしているようです。」
と私たちに話してくれました。
ご本人も良くなっている実感を持っているようで、ご本人はもちろんのこと、ご家族の喜びの声を聞くことができ、何より嬉しく思います。
次回、患者さまの回復に驚いた奥さんも一緒に受けるようになった話もお楽しみに。