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加藤淳鍼灸院
鹿児島市東谷山1-36-1 フリーダイヤル:0120-706-219(鹿児島市外からは携帯・PHSでかけることができます。)

当院での鍼灸は“気の調節”です。 全身の気の流れを良くしていくと、気づかなかった 体の変化に気がつきます。

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筆者

加藤淳鍼灸院院長:加藤 淳 加藤淳鍼灸院 院長 加藤 淳

プロフィール

1974年生まれ。
明治国際鍼灸大学卒業後、鹿児島にて有川医院院長故有川貞清氏に師事。
鍼灸の起源を追求すべく、「始原東洋医学会」を開催する。
鹿児島や関西にて勉強会を開催し講師を務める。
執筆書籍に「経絡図譜」「新しい鍼灸診療」等がある。

経絡気功体操⑥~「息を吐く大切さ」~

【経絡気功体操⑥~「息を吐く大切さ」~】

こんにちは。鮫島です。

これまでいくつかの経絡気功体操をご紹介してきました。

何かひとつでも参考になれば幸いです。

どの体操でも、身体を動かす時に「息を吐く」ことが重要だとお話ししてきました。

今回は私が実際に柔道で実践してきた話をご紹介したいと思います。

なぜ、「息を吐く」のか?

普通、人が「頑張る(力を入れる)」時は歯を食いしばって「グッ」とこらえます。

例えば、重たい荷物を持ち上げようとする時や、介護の人を移動させたりする時が分かりやすいと思います。

力を入れて「グッ」と踏ん張りませんか?

柔道も同じで、投げられそうになった時や、抑えこまれそうになった時、必死になって逃れようと力を入れ「グッ」とこらえるのが普通です。

しかし、「グッ」と歯を食いしばって力を入れることよりも「ふ~」と息を吐きながら身体の力を抜く方が想像以上の力を発揮することを知りました。

「息を吐く」ことの重要性を確認したく、週に一度の柔道の練習で試してきました。

現役高校生を相手にして頑張ろうとする時ほど「息を吐く」ことを意識しました。

ですが、なかなか思うようにいきません。

「投げられたくない、抑え込まれたくない」と思う時ほど力が入り、「グッ」とこらえる自分の今までの「癖」がでてきます。

これまで当たり前にやってきた無意識のうちにしていた「習慣」を変えていくのは難しいなぁと感じました。

しかし、「息を吐く」ことを意識し続けました。

寝技の勝負で、抑え込むか抑えられるかという「攻防」の時です。

私よりも20㎏近く体重のある相手でした。

息を「ふ~」と一気に吐ききると相手がひっくり返りそのまま私が抑え込みました。

体重差が20㎏もあれば力の差で負けるのが普通だと思います。

抑え込まれそうになるか抑えにいくかという表裏一体の時に、そして20㎏以上も体重のある相手に今まででは「グッ」と歯を食いしばり踏ん張るところでしたが「ふ~」と息を吐いてみると自分の想像以上の力が出てきたことに驚きました。

こんな経験は初めてだったのでひっくり返した自分が一番びっくりしました。

「息を吐く」ことで自分の想像以上の力が発揮できることを体感し、これからも良いことはどんどん伸ばしていきたいと思いました。

今回体験した柔道以外の場面でも「息を吐く」ことは色々なことに使える優れものです。

経絡気功体操の中でも「ふ~」と息を吐くことで余計な力が入らず、身体を楽に動かしたい方へ動かしやすくなります。

重たい荷物を持ち上げる時や介護の人を移動させたりするときに息を止めて頑張ろうとするのではなく、息を吐きながら動いてみて下さい。

これまでよりも上手くいくかもしれません。

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