“眼底出血”をした後すぐに鍼灸治療をした人の話②
こんにちは!鮫島です。
三度目の“眼底出血”を起こして「目が見えるようになってきている」と報告をうけたのは治療を開始して三日目でした。
本人は「鍼をすると目の中の血が引いていく」とおっしゃっていて、血が引いていくことがどのような感覚なのかわかりませんが、本人は治療後の変化から良くなる手応えをもっているようで私達もこのままうまくいけば良いと期待していました。
三度目の“眼底出血”を起こして約二週間が経った頃、「おー。さっきまであった目の中の赤い塊が白い塊になってきた」と目の中の映像が変わってきていることを伝えてくれました。
それから更に二週間が経った頃、市立病院で目の検査をした時のことです。
“眼底出血”を起こしている人は普通、網膜が剥がれていることが多いそうです。
実際に一昨年、眼科でみてもらった時は網膜が半分剥がれていました。
しかし、この時の写真と何度も照らし合わせて確認したのですが、今回の検査で剥がれていた網膜がくっついていることがわかったそうです。
さらに、良かった左目は矯正視力で0.8だったのが1.5にまで上がっていたそうで、本人も嬉しそうに私たちに話してくれました。
お話を聞きながら、どんな状況でも良くなる希望を捨てず、諦めずに治療に励む姿が素晴らしいと思いました。
続けることを実践したからこそ、このような結果が実を結んだのだと思いました。
今回、“眼底出血”は本人にとっては三度目であり、今後も起こす可能性があるため、病院でOPをすすめられました。
「OPをすれば8~9割再発はしない。また、残り1~2割の方が仮に再発しても、もう一回OPをするとほとんど再発しない。」
と言われたのでOPをすることに決めました。
それから約一カ月後に目の手術の日程が決まり、日程が決まってからも週に二回の鍼灸治療を続けていました。
はりをすると治療後、「目が良くみえる」ということをおっしゃっていました。
手術の日にちが近づくにつれて目がだいぶ回復してきたみたいでご本人が「悲しいかな、目が回復してきている。手術前までに良くなってしまうんじゃないか。」と冗談混じりに本人の期待と手術に対しての不安を感じていました。そして迎えた手術当日、予定されていた手術時間は2~3時間だったのですが1時間で終わったそうです。
やはり検査通り剥がれていた網膜はくっついており、剥がれているはずの網膜をくっつける作業が省かれたためか、手術時間が大きく短縮され、本人がその時の様子を詳しく話してくれました。
そして、「手術した目がクリアーに見えるようになっている。今までと景色が違う。」と本人は喜んでおりました。
三度目の“眼底出血”を起こした時は正直どうなるかと思いました。
しかし、常に目の前の現状と真剣に向き合い、行動に移している患者さんの姿を近くで見ていて私も学ばせてもらいました。
手術が無事成功し、良い方に向かうことができたこと、何よりご本人が日常生活を快適に過ごせるようになったことが一番嬉しいです。
【院長コメント】
目の周りにはり・灸をすると直後にはっきりみえるようになりスッキリすると多くの方に喜ばれています。私自身も見えやすくなる為、たまにスタッフにしてもらっています。
また、スタッフも目の周りのはり・灸が大好きです。
2年前に剥がれていた網膜がくっついているがなぜか分からないと医師から言われたそうです。その間は脳出血で入院しており、はり・灸治療以外は受けていないので、はり・灸の可能性を示してくれた症例だと感じています。