夏休みの帰省中に五十肩治療に来ました。
ここ最近、厳しい暑さも鹿児島特有の桜島ドカ灰も途端に落ち着いてきて、だいぶ過ごしやすい気候になってきましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、加藤淳鍼灸院には夏休み期間中、茨城県から帰省されたご夫婦が来られました。
茨城県から帰省されたご夫婦は、はじめ奥様が当院に来られました。
整形外科で「五十肩」と診断されており、約8か月前から右肩の痛みに悩まされています。
8か月前と比べるとだいぶ良くなっているようでしたが、手を伸ばした時に痛みが走ることがあるそうで、当院に来られた時に肩の挙がり方を確認すると右肩は完全に180°ピッっと挙がらず130°くらいの位置で痛みを訴えていました。
HPの五十肩治療動画をご主人さんが見つけて一緒にみていて「こんなに簡単に肩が挙がるのだろうか、挙がるのだったら治療をうけてみたい。」「良くなるなら受けたい、でも本当に良くなるのだろうか。」と半信半疑の状態で来られました。
院長は笑いながら「100%みんなが一回で挙がるとは言えませんが結構な確立で7、8割の位の方が楽に挙がっていますよ。その後、完全に良くするにはしばらく治療を続けた方が早く良くなりますよ。」といわれ治療を始めました。
治療後、もう一度同じように肩の挙がり方を確認すると、治療前はぎこちなく肩を挙げていた動きがスムーズになっており、最後に頭にテイシン(刺さない鍼)を当て、肩を挙げてもらうと可動域が広がり嬉しそうに笑顔で動かしていました。
治療後、待合の椅子で待っていたお子さんが「お母さん!肩挙がった?」と椅子から身を乗り出して聞いていました。
お母さんは「挙がったよ!ほら?」と両肩を耳の近くまでピッと挙げてみせていました。
お母さんへの思いやりの言葉をかける息子さんの姿がとても印象的で、素敵な親子だなぁと思いその光景をみていました。
それから週2回のペースで治療に来られ、HPの動画をみつけたご主人も妻の変化をみて治療を受けてみたくなり一緒にきてくれました。
ご主人は以前(小学校の頃)、腕を骨折してから変形し曲がったまま腕を完全に伸ばすことができない状態でした。
院長が腕を触りながら「ここに反応があるから身体はまだ治そうとしているかもね?」と腕の反応点にお灸をすると、ちょこちょこと手が伸びはじめていました。
ご本人は「あれ?さっきよりも伸びているんじゃないか?」と不思議そうに言われており、自分の腕をみながら何度も曲げたり伸ばしたりして確認していました。
「久しぶりにこんなに伸びた腕をみました。」と小学校以来伸びなかった腕の変化に感動したようで、隣のベッドで治療をうけている奥様にすぐに伝えていました。
「おやじがこの腕が伸びないことをずっと気にしていて亡くなったけど、今回の初盆での帰省はおやじが連れてきてくれたんだな~。ありがたい。」
という話を聞いてこちらまでジーンとしました。
鹿児島での帰省期間が終わりを迎えようとしている時、来年の夏休みも鹿児島へ帰省の時はまた治療にきますと夫婦揃っていい笑顔で帰って行きました。